「庭やアプローチに砂利を敷きたいけど、費用は高いの?」
「砂利敷きを業者に頼む際の相場は?」
こんな疑問をお持ちの方に、今回は砂利敷きにかかる費用についてくわしくご紹介していきます。
DIYで砂利を準備する際の砂利の量の求め方や、優良業者を見分けるポイントなど、砂利敷きに関する疑問をお持ちの方は必見です!
費用を計算する前に

砂利式の費用を計算する前に、まずは「砂利を敷きたい場所の面積」や「砂利を敷く厚さ」について解説していきます。
1.砂利を敷きたい庭の大きさを知る

砂利を敷く場所が広くなればなるほど、使用する砂利の量が増えます。
まずは庭のどの場所に敷きたいかを考え、その広さを決めます。
庭の広さはメジャーなどを使用して、縦の長さと横の長さから面積を求めます。
庭の縦の長さ(m)×庭の横の長さ(m)=面積(㎡)
2.砂利を敷く時は、厚みが必要

頻繁に人が歩く場所や車が通る場所には、ある程度砂利に厚みがないと砂利がズレたり沈んだりして下の土が見えてしまいます。
砂利の厚みは砂利の大きさや用途によって変えていきましょう。
人が歩くアプローチには3~5㎝ほど、駐車場には10~12㎝の厚みが必要となります。
また砂利が大きければ大きいほど厚みも増やさなければなりません。
大きな5㎝ほどの砂利を庭に5㎝の厚みで敷いたとしても、隙間だらけで下の土が丸見えになってしまいますので、この場合は倍の厚み10㎝程が必要です。
3.用途によって砂利のサイズが違う

砂利のサイズは、庭の用途によって変えるのがポイントになります。
たとえば人が通る場所では小さめのサイズが歩きやすく、逆に車が往復する駐車場のような場所には車の重さに耐えられ、タイヤによる石の飛び跳ねが少ない大き目の砂利がおすすめです。
こちらは場所ごとの砂利のサイズや厚みの一覧です。
砂利を敷く場所 | 人が歩く通路 | 駐車場 車が通る |
砂利のサイズ | 5~15mm | 8~10mm |
砂利の厚み | 3~5cm | 10~12cm |
4.砂利の価格

砂利を敷く費用を求めるには砂利の価格も重要。
砂利には様々な種類があり、それぞれに価格が異なります。
もちろん希少な砂利を使うと費用は高くなりますし、安い砕石を敷くと全体の費用を抑えられます。
主な砂利の種類と価格をご紹介しますので、砂利を選ぶ際の参考にして下さい。
白玉石

砂利の種類 | 白玉石 |
特徴 | 角がなく丸みを帯びた白い石 清潔感があり洋風・和風を問わず人気 |
サイズ | 10~20mm |
価格 | 1,980円~/10㎏ |
御影砂利

砂利の種類 | 御影砂利 |
特徴 | ゴツゴツとした質感と落ち着いた色が特徴 水はけのよくキメが細かい |
サイズ | 10~20mm |
価格 | 1,980円~/10㎏ |
青砕石

砂利の種類 | 青砕石 |
特徴 | 駐車場やロックガーデンにおすすめ こすれて音が出るので防犯砂利としても |
サイズ | 20~30mm |
価格 | 1,780円~/10㎏ |
五色砂利

砂利の種類 | 五色砂利 |
特徴 | 様々な色の砂利を組み合わせた砂利 化粧砂利として庭を美しく演出 |
サイズ | 10~15mm |
価格 | 2,400円~/20㎏ |
砂利の費用を計算

砂利を敷く庭の面積や砂利の価格が分かったところで、実際の費用を計算していきましょう。
必要な砂利量の計算方法

必要な砂利の量を求める際に、まずは1m×1m(1㎡)の広さで見ていきましょう。
1㎡の場所に1㎝の砂利を敷いた際の容量は約10リットルです。
3㎝の厚みなら30リットル、5㎝の厚みにするには50リットルの砂利が必要ということになります。
したがって30㎡の庭に5㎝の厚みで砂利を敷くには、30㎡×5㎝×10=1500リットル必要だということになります。
1500リットル÷1袋当たりの容量=購入する袋の数
購入する袋の数×砂利の単価(円/袋)=砂利購入費用が求められます。
砂利の容量が分からない時

ホームセンターなどで販売されている砂利の袋には、10㎏や20㎏など重さが表示されている場合がほとんどです。
そうなると前項で求めた容量が分かりませんよね?
そんな時は袋にかかれている使用の目安を参考にして下さい。
袋に目安が書いていない場合は、袋の大きさ(縦×横×高さ)から容量を算出しましょう。
砂利の送料

砂利はネット通販でも購入可能です。
さまざまな種類から選べることができるので、ネット通販は好評ですが送料が別途かかることをお忘れになってはいけません。
小さい荷物なら送料無料などで届けてもらえるネット通販ですが、一袋が10㎏も20㎏もある砂利を複数個購入すると、それだけで相当な送料がかかる場合があります。
もちろん、重たい砂利購入にもかかわらず「送料無料」と謳っている通販会社もあります。
金銭負担を減らすためにも、砂利を選ぶ前にまず通販の「配送条件」をチェックしておくといいでしょう。
砂利本体の価格は安くても送料をプラスすると、費用がグンと掛かることもありますので、安く抑えたいならホームセンターなどで購入するのがおすすめです。
無料で軽トラックを借りられるサービスがあるホームセンターなら、自宅まで運ぶ運賃がかかりませんよ。
砂利敷きに必要な防草シートの値段

砂利を直接土の地面の上に敷くと、雑草が隙間から生えてきて掃除をする手間がかかります。
それを防ぐのに便利なのが防草シートです。
防草シートは太陽光を遮断して雑草の発芽を予防したり、飛んできた種子が土に付着したりするのを防ぐ役割があります。
砂利を敷く場所にくまなく防草シートを敷くのがポイントで、重ね分を考えて長めに準備をしましょう。
防草シートは材質や機能により価格が異なりますが、㎡当たり500円から800円が相場です。
おすすめの防草シート
●GARDENステージ 【遮光性】強力防草シート 0.65mm 1m×10m
● GARDENステージ 【遮光性】 強力防草シート 0.65mm 1m×20m
●GARDENステージ 【遮光性】 強力防草シート 0.65mm 1m×50m
費用を抑えるために

DIYで砂利を敷く費用を抑えるには、砂利の種類を安い砕石にしたり、敷く厚みをギリギリまで薄くするのがポイントです。
また大量に必要になる砂利は、砕石業者や造園業者にダンプで持ってきてもらうだけでも運賃や運ぶ手間を省けます。
残土を処分する費用を節約するには、重機リース会社でダンプやユンボを借りてきて、一気に作業をするのもおすすめです。
業者に頼んだ場合の施工費用は?

意外と重労働になる庭の砂利敷きを業者に依頼した際の費用相場をご紹介していきます。
業者の作業内容

まずは業者が行う砂利敷きの作業内容を順番にご紹介していきましょう。
1.草刈り

砂利を敷く予定の場所に雑草が生えている場合、根っこからくまなく取り除きます。
根が残っていると砂利を敷いた後にまた雑草が生えてくる恐れがありますので、残さず草刈りをするのがポイント。
除草剤を使う際は、雑草の根まで枯らせる除草剤を使うと良いでしょう。
2.土地の整地

砂利を敷いたときに他の地面と平行になるように、土を掘削して掘り下げ、地面を平らに均します。
大きな石や木の根っこが埋まっている場合はそれを取り除き平らにします。
業者が作業をする場合はローラーといった重機を使用して転圧することもあります。
3.防草シートを敷く

平らに整地した場所に雑草が生えないように防草シートを一面に敷き詰めてきます。
庭の広さに応じて何枚かを並べて敷くこともあります。
防草シートは隙間ができないよう、シート同士は少なくても10㎝は重ねて施工してください。
専用のピンを使って50㎝間隔で止めたら、端はテープで固定します。
4.砂利敷き

庭の使用用途や目的に応じて選んだ砂利を敷いていきます。
最近では色鮮やかな砂利や踏みしめると大きな音が出る防犯砂利などもおすすめ。
使用した砂利は袋ごと少し残しておいてもらうと、次回補充する時に同じ砂利を追加しやすくなります。
5.不要な砂利の撤去

今まで敷いていた砂利を撤去する場合、業者にお願いすると2万円~5万円ほどかかることがあります。
撤去のみを単独で依頼するよりは、新しい砂利の敷設もお願いする方が経費が掛からず費用を抑えることができます。
業者の施工費用

庭の砂利式を業者に依頼した際の施工費用の相場は1㎡当たり2,000円~7,000円前後です。
一般的な庭の広さである30㎡で計算すると、6万円~21万円ほど。
お住いの地域や立地条件、砂利の種類や庭の現状によって相場は変わります。
プロに任せると良い理由

砂利敷きのプロである業者に依頼するメリットはたくさんあります。
- 整地や砂利の運搬といった手間が省ける
- 時間の節約になる
- 材料や道具を準備する必要がない
- ケガや体を傷める心配がない
- まとめて購入する分材料費が安くなることも
慣れない作業で体力・手間・時間をかけるよりは、業者に頼んだ方が効率が良いとも言えます。
費用対効果を考えながら、DIYで施工するか業者にお願いするか選ぶようにしましょう。
丁寧な優良施工業者の見つけ方・選ぶポイント

砂利敷きをお願いする業者を選ぶポイントは、「直接工事」の地元密着型の業者に依頼することです。
「直接工事」とは下請けなどに仕事を回さず、自社の職人が施工する工事のことです。
余分な費用がかからない分安く抑えられるだけでなく、いざという時にも迅速に対応が可能です。
中でも住んでいる地元で古くから事業を営んでいる造園会社や外構業者なら、実績や評判を得ることもできるでしょう。
業者に依頼する場合は1社だけで決めたりせず、3~4社から見積もりを取って金額を比較してください。
費用を抑えられるだけでなく、相場を知るのにも役立ちます。
まとめ

庭に砂利を敷く費用は庭の広さや砂利の厚さ、砂利の種類によって費用が異なります。
DIYで安くするには砂利の送料を考えて近場で購入するか、重機をレンタルして効率よく作業をするのがおすすめ。
業者に依頼する際の費用は10万円前後が相場となりますが、重い砂利を運ぶ手間や施工ミスなどが防げるメリットがあります。
自分で敷くにしろ業者にお願いするにしろ、庭の広さをきちんと測って砂利の相場を知ることがポイントになります。
